培養土とは?種類や選び方を解説

 

培養土(培土)

培養土は肥料分や水もち・水はけなどさまざまな成分が調整されて含まれた基本用土と補助用の土を混ぜ合わせたものです。

市販の培養土は大体が殺菌処理をされた清潔な土です。

病害虫が寄り付きにくくpHを調整する必要がなく、土作りの手間が省けるため初心者の方におすすめです。

育苗用、プランターや鉢で野菜や草花を育てるための栽培用、観葉植物、種まき用や挿し木用などそれぞれの栽培に適した様々な種類があります。

市販されている商品には培土、培養土、ソイル等のネーミングがありますが、メーカーごとに呼び名を使い分けしているだけであるため、ほぼ同じと考えてよいでしょう。

 

基本用土(単用土)

基本用土は栽培用土を作る時にベースとなる配合の割合が多い土のことで、ブレンドした時に土全体の5割以上を占める土のことです。

赤玉土、鹿沼土 、黒土、日向土などの種類があり、それぞれ通気性、保水性、保肥性などにおいて異なる特性を持っています。

それぞれの性質を知れば用途に合わせて単体でも使うことができ、自分で混ぜ合わせて、オリジナルの培養土を作ることも可能です。

赤玉土(あかだまつち)
赤玉土は関東ローム層から採取された火山灰を原料として加工された無機質の土で、最もポピュラーな園芸用土です。
通気性・排水性・保水性・保肥性も優れており、植物の根に必要な水分と栄養を適切に供給します。
phは5~6の弱酸性で多くの植物に適しています。主な成分はケイ酸、アルミニウム、鉄です。
鹿沼土(かぬまつち)
鹿沼土は栃木県鹿沼市で採取させる軽石質の火山灰土です。
多孔質で内部に無数の小さな穴を持っていることから、通気性・排水性・保水性に優れています。
無機質で雑菌が少ないので広く用土として使用されています。特に挿し芽や挿し木に適しています。
またphが4.5~6.0なので、酸性を好む植物にも適しています。
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日向土(ひゅうがつち)・ボラ土
宮崎県南部などの霧島火山帯で採取される硬く崩れにくい軽石です。乾燥した状態のものを日向土、湿っているものをボラ土と呼ばれます。
通気性と排水性に優れ、軽石や砂利に近い性質を持っていますが、保水性と保肥性はほとんどありません。
phは5~6で無菌で肥料成分がほとんど含まれておらず清潔です。赤玉土や鹿沼土とミックスさせて使われるのが一般的です。
黒土(くろつち)
黒土は玉土や鹿沼土などが採取される関東ローム層の表層部分から採取される黒色がかった火山灰土です。
黒ボクとも呼ばれ一般に畑用の土として利用されることが多いです。
phは5.5~6.5で、固まりにくく柔らく排水性や保水性に優れいる一方で、通気性と排水性は悪いという特徴があるので、赤玉土や鹿沼土など水はけのよい土と混ぜて使うのが一般的です。
荒木田土(あらきだつち)
荒木田土は水田や河川に堆積した粘土質の高い土です。有機質を多く含み、保肥・保水性に優れているのが特徴です。
通気性や排水性が悪く水はけが悪くなりやすいので赤玉土や鹿沼土と混ぜて使うのが一般的です。
特に水生植物や花卉類(かきるい)の栽培に適しています。

 

補助用土

基本用土の性質をよりよくするためにブレンドして加えるのが、補助用土となります。

通気性や保水性、保肥性などを改善し、植物の成長をサポートします。

補助用土には腐葉土、堆肥、バーミキュライト、パーライト、ピートモスなどがあります。

腐葉土
落ち葉や枯れ葉が分解して土壌になったものです。基本的にはベースとなる基本用土に混ぜて使われます。
腐葉土を混ぜることで土の通気性や保水性、保肥性が改善され、土を柔らかくしてくれます。
土壌中の微生物が増え、土壌環境を向上させる効果があります。
腐葉土のphは5~6で、保温効果もある他、太陽光や冬の寒風を遮断する効果もあります。
堆肥
落ち葉や稲わら、家畜のフンなどの有機物を微生物の力で発酵、分解させたものを堆肥といいます。
堆肥は土の排水性や保水性を改善するための土壌改良材として使われますが、肥料としての効果もあります。
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ピートモス
水ゴケやシダ、柳、アシなどが堆積・腐植化してできたものを細かく砕いた土のことです。
ph3.0~4.5と酸性が強いため、土を酸性に調整したい場合などに使用します。
土の保水性、保肥性、通気性を高める効果を持っています。一旦乾燥してしまうと、撥水性を持ってしまうので注意が必要です。
関連記事:■ピートモスを詳しく解説
パーライト
パーライトはガラス質の黒曜石や真珠岩などの火山岩を高温で焼いて粉状にしたもので、多孔質の構造になっています。
黒曜石パーライトは、空気が多く含まれた多孔質のもので通気性・排水性を改良し、水はけが悪い場合の土壌改良材としてよく使われます。
真珠岩パーライトは、水分を多く含んでいるため、熱すると膨張して内部まで水が染み込む形状になります。そのため保水性や保肥性を高める土壌改良材となります。
phは6.5~7.0と中性の性質を持ちます。
バーミキュライト
酸化ケイ素、酸化マグネシウム、酸化アルミニウムを主成分とする苦土蛭石(くどひるいし)を800℃で加熱風化処理し膨張させた土です。
水や空気を通しやすく保水性・保肥性・通気性に加え、表面にたくさんの穴が開いているので保温性に優れています。
高温で処理されているのでほぼ無菌でphは6~7でほぼ中性です。
ゼオライト
火山岩が凝固してできた、沸石(ふっせき)とも呼ばれる天然鉱物です。
表面が多孔質な網目構造となっており、有害物質を吸着し、根腐れを防止する効果や脱臭、保湿・保温効果に優れています。
湿度や通気性を高め、肥料成分を流れにくくしてくれる効果があります。
phは5.5~7.5の弱酸性 を示します。
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培養土の種類

汎用タイプ(野菜や花の培養土)

名前の通り、様々な植物に使用することができます。

育てる品種ごとに培養土を変える必要がないため、「使いやすいものが欲しい」といった初心者の方におすすめです。

但し、メーカーによって肥料の割合や土壌改良材の種類が違います。

 

種まき・挿し木用培養土

保水性に優れたピートモスなどが混合された培養土で種まきや挿し木などに使える専用の培養土です。

土の粒子が細かく、種が小さい植物も育てやすいのが特徴です。

 

観葉植物用

観葉植物用の培養土は過湿を嫌がる観葉植物の為に、通気性・排水性に優れています。

また長い期間楽しめるように、肥料もゆっくり長く効くタイプが配合されています。

 

専用培養土

育てたい植物の専用の培養土がないか調べてみましょう。

いちごやバラ、多肉植物用やトマト用には専用培養土が販売されており、それぞれに適した環境で育てられます。

 

品質表示

市販の培養土には適用植物名または用途、容量、配合原料名、肥料配合の有無、pH等が表示が表示されておりますので、選ぶ際の目安にしてみましょう。