8月中旬ピーマンの様子
ピーマンの背が伸びない原因
① 低温・日照不足による生育停滞
ピーマンは本来、気温25〜30℃・十分な日照で旺盛に伸びる作物です。ところが、夜温が15℃以下になると根の活動が弱まり、茎の伸長が止まりやすくなります。曇天続きやハウス内の遮光過多でも光合成量が不足し、株が「省エネモード」に入り、背が伸びず葉も小さくなります。特に岩手県の春先や秋口は夜温が下がりやすく、ハウスでも温度管理が不十分だと生育が遅れます。
② 肥料不足・根傷みなど土壌環境の問題
背が伸びない株は、根の状態が悪いケースが非常に多いです。肥料切れになると新葉が小さく、節間が詰まり、茎が太らず背が伸びません。逆に過湿で根が酸欠になると、根が白くならず、吸収力が落ちて生育が止まります。また、pHが合わない(理想はpH6.0〜6.5)場合も、根が十分に肥料を吸えず、背が伸びない原因になります。排水不良の畝や、植え付け時の浅植え・深植えのミスも根の活力を奪います。
③ 摘心・枝管理の不備や初期の負担過多
ピーマンは初期の管理が生育に大きく影響します。側枝の整理が不十分で株が込み合うと、光が入らず、風通しも悪くなり、茎が伸びるスペースを確保できません。また、初期に実を多く付けすぎると、株が疲れてしまい、背が伸びる前に養分が果実に取られてしまいます。さらに、アブラムシ・アザミウマなどの吸汁害虫が葉裏に潜むと、光合成が阻害され、結果として伸長が止まることもあります。
ピーマンの背を伸ばすための対策(3つ)
① 温度・光環境の改善(夜温確保・日照確保)
夜間の保温は特に重要で、最低でも15〜18℃を確保すると根の活動が安定します。ハウスでは換気と保温を組み合わせ、日中は過度に高温にならないよう管理します。曇天が続く時期は、株間を広げたり、不要な葉を適度に落として光を取り込み、光合成量を確保します。遮光資材を使っている場合は、必要以上の遮光を避けることが大切です。
② 土壌環境の改善(追肥・排水・根の保護)
2週間ごとの追肥で肥料切れを防ぎ、特に初期はリン酸をしっかり効かせると根張りが良くなります。過湿を避けるため、朝の灌水を基本とし、夕方の灌水は控えます。排水性が悪い場合は畝を高くし、根が酸欠にならない環境を作ります。また、植え付け時は浅植えを避け、株がぐらつかないよう支柱でしっかり固定し、根のストレスを減らします。
③ 枝管理・負担軽減・害虫防除
側枝を適度に整理し、株の中心に光が入るようにします。初期の果実は無理に多く付けず、株の背が十分に伸びるまでは負担を減らすことが重要です。害虫対策としては、防虫ネット・粘着トラップを併用し、アブラムシやアザミウマを早期に発見して防除します。葉が健全であれば光合成量が増え、結果として茎の伸長が促されます。
効果のある資材を紹介
①ポリコープ
②ブイエス力
③ハイカルック
④トップスコアリン
後ほど詳しく解説します!
いろいろ試して最後までたくさんピーマン収穫できるように頑張りましょう!
動画で解説